About

新潟県上越市のアクセサリー工房「COLON」です。
「COLON」という名前は東京で工房を開始する際、仕事仲間より贈られた名前です。また”COLON”はIT用語として、前後の文書を繋ぐ時に使われます。あなたとの繋がりを大切にユニークな作品作りを心がけます

子供のころから絵を描くことが好きで、将来はデザイナーになることを夢見ていましたが、当時の家の事情により美大に進学することをあきらめておりました。

そんなとき、ある方から、「体か動くなら働きながらでも勉強したらいいじゃない。」と助言をいただきました。
彼女は筋ジストロフィー症を患っており、彼女からのアドバイスは私の人生において一生忘れることのできない言葉となったのです。

その言葉を受け、デザイナーの夢を追うことに決め、昼間は真珠会社で働き、仕事終わりや土日には勉強をすることにしました。

会社では主に新作のワックス原型をつくる仕事を担当しながら、真珠の品質について学びました。
そして、夜は彫金教室へ、土日はデッサンや絵の勉強と忙しいながらも楽しい日々でした。

勉強を続けながら企業で8年間勤めたあと、少人数の個人会社に入社。作り手は私一人でしたので、原型制作やデザイン、外部デザイナーの原型制作、店舗からの修理、サイズ直しなど、幅広い仕事に携わることができました。
また、海外ディーラーの方達や職人さんと仕事をする機会もあり、彼らからたくさんの刺激をいただきました。

その後、独立。

企業から新作のデザインや、1点ものの制作を請けるようになりました。

夢見ていた職人&デザイナーとしてのスタートでした。

COLONをスタートして13年目、取引会社の閉鎖から仕事に行き詰まりを感じ、最大のピンチでした。
これからどうしようと悩んでいた時に、

JICAシニア海外ボランティアのチラシが私の人生に舞い込んできました。

昔から海外で働いてみたい、という気持ちがあったので、このチラシとの出会いは運命だと確信し、「これまでの技術と経験を使って、誰かの役に立ちたい」と、海外での講師に挑戦することにしました。

日本とは文化が大きく異なる国でのジュエリー制作指導は楽しいことばかりではありませんでした。

スリランカでの1年目はきちんとした施設もなく、生徒達を引き連れ列車で3時間半離れた歯科大学に遠征し、鋳造機を借りたなんてこともありました。

また、カースト制度の残るスリランカでは、「手を汚すことはカーストの低い身分の者がやる仕事」という認識だったため、最初のころは彼らにとってジュエリーを手で作ること自体、大学の実習とは言え受け入れづらいことでした。

また、内戦下でテロが勃発していた為、私たちの行動は制限されていました。

しかし、そんな環境下の中でも、生徒の90%を宝石店でのデザイナーとして排出できたことは大きな成果だったと思います。

スリランカとインドネシアに講師として約6年。2013年に新潟県上越に工房を構え、一点もののジュエリーの制作やシルバージュエリーづくりを体験できる教室もスタートしました。

現在は多くの方にお越しいただき、アクセサリーをつくる楽しさを伝えています。
よかったらお気軽にお問合せ、ご来店くださいね。

経歴

1976-1983
田崎真珠株式会社(東京)にてパールの選別・セッティング・細工

1984-1988
株式会社タミー(東京)にて新作モデル(原型)製作・デザイン・修理

1988-1993
COLON (東京)にて 企業の新作デザイン・デザイナーから依頼された一点物の製作

1993-2001
COLON(長岡・新潟)にて企業・店舗からのデザインを製作

2002-2004
JICAシニア海外ボランティアとしてスリランカ(モラトゥワ大学・コロンボ)でジュエリーを指導

2006-2008
スリランカ(モラトゥワ大学・コロンボ)でジュエリーの指導を継続
FGA(英国・宝石学協会)基礎コース修了
MASAKO ASAKAWA Cert. GA

2010-2012
JICAシニア海外ボランティアとしてインドネシア(バティック・センター/ジョグジャカルタ)でジュエリーを指導

2012-2013
工房作り

2013-現在
COLON再開(上越/新潟)